モバイル通信
LTEや5Gといった携帯電話網の電波を実際の移動環境で測定し、どこでつながり、どこでつながらないかを可視化する分野です。電波品質の数値と利用者の体感を分けて記録することを方針にしています。
モバイル通信は、携帯電話網の「つながり」を実測して可視化する分野です。最初のプロジェクトとして、新幹線の車内で通信状況を記録するAndroidアプリ「新幹線つながりマップ測定」を開発しています。
体感の「つながらない」を分解する
移動中に通信が途切れたとき、利用者にわかるのは「つながらなかった」という結果だけです。しかし、その一言の裏には別々の事象があります。電波そのものが弱かったのか、電波は十分でも回線が混んでいたのか、それとも一瞬の切り替えに失敗しただけなのか。
この分野で扱うのは、その分解です。電波の強さや品質といった無線側の数値と、実際に通信できたかどうかという体感側の記録を同じ時刻軸で並べると、「つながらない」の中身が区別できるようになります。数値だけでも体感だけでも見えないものが、両方を重ねると見えてくる。ここがこの分野の面白いところだと考えています。
測定がプライバシーと隣り合う領域
移動しながらの測定は、位置情報の記録と切り離せません。だからこそ、何を記録し、何を記録しないかを最初に決めておく必要があります。
開発中のアプリでは、端末固有のIDや電話番号、連絡先のような個人を特定しうる情報は収集せず、測定データはサーバーへ送る前にまず端末内へ保存する方針を採っています。測定の仕組みと同じ重さで、記録しないものの一覧を仕様に書く。この分野では、その順序を守っていきます。
この分野で発信すること
移動体通信のエリアや品質に関心がある方と、Androidでのセンサー・電波情報の取得に取り組む開発者に向けて、測定の設計と実装の記録を発信します。実測できていない段階の情報は「未検証」と明示し、検証が進んだ分だけ内容を更新していきます。
この分野のアプリ
この分野の記事

開発記事公開
Codex の導入から、Android 測定アプリが実乗車で動くまで
Windows に Codex を入れるところから、新幹線と在来線の通信状況を測る Android アプリが電車の中で動くまで。要件書、20本の設計判断記録、GitHub Actions、エミュレータ、実機、実乗車という段の分け方と、3つのAIの役割分担を記録します

ガイド公開
新幹線でスマホの通信が途切れるのはなぜか
新幹線に乗るとオンライン会議や動画が途切れるのはなぜでしょうか。電波が届きにくい区間、高速移動による基地局の切り替え、車内の混雑という3つの原因を分けて説明し、乗車中にできる工夫と、「つながらない」を測って可視化する取り組みを紹介します
