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早生まれはなぜ1学年上になる? 学年の区切りと年齢計算のしくみ

桜の下で、ランドセルを背負った子どもに寄り添ってしゃがみ、笑顔を向ける母親

学年の区切りが「4月2日から翌年4月1日」になる理由を、学校教育法と年齢計算のルールから解説します。4月1日生まれが上の学年になる仕組みもわかります

「早生まれの子は1学年上になる」。子育てをしているとよく聞く話ですが、なぜ4月1日生まれまでが上の学年で、4月2日生まれから下の学年になるのか、理由まで説明できる人は多くありません。「4月1日は年度内だから」という説明では、実は正確ではないのです。この記事では、学年の区切りのしくみを法律のルールから解説し、入学年度を間違えずに数える方法をまとめます。

結論: 学年の区切りは「4月2日〜翌年4月1日」

同じ学年になるのは、その年の4月2日から翌年の4月1日までに生まれた子どもです。

  • 2020年4月2日〜2021年4月1日生まれ → 同じ学年
  • 2021年4月1日生まれと2021年4月2日生まれ → 1日違いで別の学年

1月1日から4月1日までに生まれた子は、同じ「年」に生まれた子たちより1つ上の学年に入ることになり、これがいわゆる早生まれです。

時間軸の上に2本の帯を並べた図。左の帯は2020年4月2日から2021年4月1日生まれで同じ学年、右の帯は2021年4月2日から2022年4月1日生まれで1つ下の学年。左の帯の末尾3か月ぶんが早生まれとして色分けされ、2021年4月1日生まれと2021年4月2日生まれが別の帯に入ることを示している
学年は「4月2日〜翌年4月1日」で1本の帯になる。1日ずれるだけで隣の帯に移る

なぜ4月1日生まれは上の学年なのか

ポイントは2つの法律のルールの組み合わせです。

① 小学校に入るのは「満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初め」(学校教育法)。学年の初めは4月1日です。

② 年齢が1つ増えるのは、誕生日の当日ではなく「誕生日の前日が終わる時」(年齢計算に関する法律・民法の期間計算のルール)。

②が意外な部分です。法律上、人の年齢は誕生日の前日の満了をもって1歳加算されます。つまり4月1日生まれの子は、3月31日の終わりに満6歳に「達して」います。

この2つを組み合わせると:

  • 4月1日生まれ — 3月31日に満6歳到達 → その翌日(4月1日)に始まる学年に入学 → 今年の4月に入学
  • 4月2日生まれ — 4月1日に満6歳到達 → 翌日以後の最初の学年初めは翌年の4月1日 → 1年待って入学
2021年4月1日生まれと2021年4月2日生まれについて、誕生日・満6歳に達した日・その翌日・最初の学年の初め・小学校入学の5段階を横に並べて比べた図。4月1日生まれは2027年3月31日に満6歳へ達し2027年4月に入学、4月2日生まれは2027年4月1日に満6歳へ達するため入学は2028年4月になる
満6歳に達するのは誕生日の前日。その1日の差が、入学年度の1年の差になる

「4月1日生まれの子はうるう年の関係で…」といった俗説を聞くことがありますが、実際の理由はこの「誕生日の前日に年を取る」という年齢計算のルールです。ちなみにこのルールのおかげで、2月29日生まれの人も毎年2月28日の終わりに正しく年を取ります。

「早生まれ」と発達差の話

早生まれの子は、同学年の4月生まれの子と最大でほぼ1年の月齢差がある状態で集団生活が始まります。低学年のうちは体格や発達の差が見えやすいのはこのためで、学年内の生まれ月による差は珍しいことではありません。差は年齢が上がるにつれて相対的に小さくなっていきます。

同じ学年の中の月齢差を示した2段の図。上段は2020年4月2日生まれと2021年4月1日生まれの帯が同じ小学1年生スタート地点で終わり、生まれた時点にほぼ1年の差があることを示す。下段は同じほぼ1年の差でも、小学1年生のころの帯より高校3年生のころの帯のほうが全体に占める割合が小さいことを示す
同学年には最大でほぼ1年の月齢差がある。差の長さ自体は変わらないが、年齢が上がるほど相対的には小さくなる

なお、予定日より早く生まれたお子さんの場合、「学年は実際の誕生日で決まる」ことに注意が必要です。発達の目安を見るときは出産予定日基準の修正月齢を使いますが、就学の学年は制度上、実際に生まれた日で決まります。予定日と誕生日が年度をまたぐケース(予定日は4月2日以降だったが、3月に生まれた等)では、想定より1学年早い入学になるため、就学準備のスケジュール感が変わります。

入学・卒業年度を正しく数える

学年の区切りが分かれば、入学・卒業年度は次の手順で計算できます。

  1. 誕生日が4月2日〜12月31日なら「生まれた年 + 7」年の4月に小学校入学。1月1日〜4月1日(早生まれ)なら「生まれた年 + 6」年の4月に入学
  2. 小学校入学年に、卒業まで6年、中学3年、高校3年…と足していく
学歴早見表の2018年生まれページに表示された「学年と年齢の対応表」。小学1年生が2025年4月から2026年3月で7歳、以降1学年ずつ年度が進み、高校3年生の2036年4月から2037年3月で18歳まで並んでいる
足していった結果を表にするとこうなる(学歴早見表の生まれ年別ページ)。表は4月2日〜12月31日生まれの場合で、早生まれならこの年度がまるごと1年早くなる

ただ、この計算を兄弟姉妹ぶん、しかも「中学入学は何年?」「大学卒業は何年?」までやるとなると、指を折って数えるうちにどこかで1年ずれがちです。

学歴早見表のトップ画面。生年月日に2018年3月15日を選ぶと、年度計算メモに「2017年度生まれ」「小学校入学: 2024年4月」と表示され、下の一覧に小学校入学2024年4月から大学卒業2040年3月までの西暦・和暦・その年の年齢が並んでいる
早生まれの2018年3月15日を入れた状態。2017年度生まれとして扱われ、小学校入学は2024年4月になる

よくある勘違い

「4月1日生まれは遅生まれ」 — 逆です。4月1日生まれは早生まれ側の最終日で、上の学年に入ります。

「早生まれ=1月〜3月生まれ」 — おおむね合っていますが、正確には4月1日生まれまでが早生まれに含まれます。

「学年は住んでいる自治体によって変わることがある」 — 変わりません。学年の区切りは全国共通の法律のルールで決まっています(帰国子女や外国の学校からの編入など、個別の事情で相当学年が調整される場合はあります)。

案内役のイラスト。作業シャツ姿の女性エンジニアがランドセルの横で説明している。左に「早生まれはなぜ1学年上? 4月2日から始まる学年の区切り」というキャッチコピーが入っている
学年の区切りは4月2日から。誕生日の前日に年をとる決まりから導かれます

まとめ

  • 同学年は「4月2日〜翌年4月1日生まれ」。4月1日生まれは前日の3月31日に年齢到達するため上の学年
  • 早産のお子さんは、発達は修正月齢で見つつ、学年は実際の誕生日で決まる点に注意
  • 入学・卒業年度の一覧は学歴早見表(外部)で自動計算できます

よくある質問

同じ学年になるのは、いつからいつまでに生まれた子どもですか
その年の4月2日から翌年の4月1日までに生まれた子どもが同じ学年です。2021年4月1日生まれと2021年4月2日生まれは、1日違いで別の学年になります。
なぜ4月1日生まれは1つ上の学年になるのですか
法律上、年齢が1つ増えるのは誕生日の当日ではなく前日が終わる時だからです。4月1日生まれの子は3月31日の終わりに満6歳に達するため、学校教育法の「満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初め」が、その年の4月1日になります。
早生まれは1月から3月に生まれた子のことですか
おおむね合っていますが、正確には4月1日生まれまでが早生まれに含まれます。4月1日生まれは早生まれ側の最終日で、上の学年に入ります。
小学校の入学年度はどう計算しますか
誕生日が4月2日から12月31日なら「生まれた年 + 7」年の4月に入学、1月1日から4月1日(早生まれ)なら「生まれた年 + 6」年の4月に入学です。そこから卒業まで6年、中学3年、高校3年と足していきます。
早産で生まれた子の学年も、出産予定日で決まりますか
いいえ。発達の目安を見るときは出産予定日を基準にした修正月齢を使いますが、就学の学年は制度上、実際に生まれた日で決まります。予定日と誕生日が年度をまたぐ場合は、想定より1学年早い入学になります。

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