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ガイド公開日

白地図をパワポ資料に使う方法 — 塗り分けから貼り付けまでと権利の注意点

明るい会議室で、日本地図のスライドを示しながらプレゼンする女性

営業資料や報告書に日本地図を載せるときの実務手順を解説します。地図画像の著作権・利用条件の確認ポイント、塗り分け地図の作り方、PowerPointで崩れない貼り付け方をまとめます

「営業エリアを地図で示したい」「都道府県別の実績を塗り分けたい」。ビジネス資料で日本地図が必要になる場面は多いのに、いざ作るとなると、地図画像探し・権利の確認・塗り分け作業・スライドでのレイアウト崩れと、つまずきポイントが連続します。この記事では、パワポ資料に白地図を載せるまでの実務手順を、権利面の注意点から順に解説します。

最初に確認すべきは「その地図、使っていいか」

検索で見つけた地図画像をそのまま資料に貼るのは、権利面のリスクがあります。地図は著作物であり、「Webで見られる」と「資料に使ってよい」は別の話です。確認のポイントは3つです。

  1. 利用条件が明記されているか — 「商用利用可」「加工可」「出典表示の要否」を配布元の利用規約で確認します。条件の書かれていない画像は使わないのが安全です。
  2. 出典表示の義務 — 公的機関の地図・データでも、出典の明記を条件に利用可とされているものが多くあります。たとえば国土地理院の地図や国土数値情報を利用する場合は、それぞれの利用規約に沿った出典の記載が必要です。
  3. 社外配布の範囲 — 社内資料では許される利用条件でも、顧客配布・Web公開では条件が変わる場合があります。資料の行き先まで考えて確認します。

「フリー素材」と書かれていても規約はそれぞれ違います。出典と利用条件を資料の隅に書いておく運用にすると、あとから確認を求められたときにも困りません。

地図画像を使う前の確認3ポイントのチェックリスト図。1つ目は「利用条件が明記されているか」で、商用利用可・加工可・出典表示の要否を配布元の利用規約で確認し、条件の書かれていない画像は使わない。2つ目は「出典表示の義務があるか」で、公的機関の地図・データでも出典の明記を条件に利用可のものが多く、国土地理院の地図や国土数値情報は各利用規約に沿った出典の記載が要る。3つ目は「社外配布の範囲まで見ているか」で、社内資料で許される条件でも顧客配布・Web公開では変わる場合があるため資料の行き先まで考えて確認する。最下部に「出典と利用条件は、資料の隅に書いておく」
貼る前に潰しておく3点。ここを飛ばすと、資料が出来上がったあとで作り直しになる

塗り分け地図を作る3つの方法

方法1: パワポの図形として作る

都道府県ごとの図形素材(編集可能なマップ素材)を使い、PowerPoint上で1つずつ塗る方法です。レイアウトの自由度は高い一方、47都道府県を1つずつ塗るのは手間で、市区町村レベルになると現実的ではありません。

方法2: 画像編集ソフトで塗る

白地図画像をペイント系ソフトで塗る方法です。塗り間違いの修正や、あとからの色変更に弱く、「部長の指摘で配色を変える」たびに作業がやり直しになります。

方法3: 塗り分けツールで作って書き出す

地図の塗り分けに特化したツールで作り、画像またはスライド用ファイルに書き出す方法です。データに基づく塗り分け(実績値による色分けなど)や、あとからの修正に強いのが利点です。

BenriWorksの無料ツール「白地図 Studio」(外部)はこの方法3のためのもので、次の流れで資料用の地図を作れます。

  1. 地域を選ぶ — 都道府県・市区町村を地図または一覧から選択
  2. 色と情報を整える — 手動の塗り分けのほか、ExcelやCSVを貼り付けて値に応じた色分けも可能。色覚に配慮したパレットや白黒印刷向けパレットも用意
  3. 書き出す — 16:9・4:3・A4のアートボードで、凡例つきのまま出力
資料用の地図を作る3ステップを左から順に並べた流れ図。ステップ1「地域を選ぶ」は都道府県・市区町村を地図または一覧から選択し、まずはどこを塗るかだけを決める。ステップ2「色と情報を整える」は手動の塗り分けのほかExcelやCSVを貼り付けて値に応じた色分けもでき、色覚に配慮したパレットと白黒印刷向けパレットが用意されている。ステップ3「書き出す」は16:9・4:3・A4のアートボードで凡例つきのまま出力し、スライドに貼るサイズのままで出せる。最下部に「編集データは外部に送信せずブラウザ内で処理。出典表示は書き出しに含まれる」
塗り分けツールでの作業はこの3ステップ。配色を変えたくなっても、戻るのはステップ2だけで済む

編集内容はブラウザ内(localStorage)に保存され、編集データを外部に送信しない設計のため、社外秘の数値を扱う資料でも使いやすくなっています。境界データは国土数値情報(行政区域データ)を説明資料向けに簡略化したもので、出典表示はツール側の書き出しに含まれます。

白地図 Studioの編集画面。中央のアートボードに「営業エリア区分/2026年度・拠点展開ステータス別」と題した日本地図があり、埼玉・千葉・東京・神奈川が青、京都・大阪・兵庫・愛知が緑、北海道・宮城・広島・福岡が黄で塗り分けられている。地図の右上には凡例として「立ち上げ準備」「重点エリア」「拡大中」の3グループが色見本つきで並び、右下に国土数値情報(行政区域データ)を加工した旨の出典が入っている。左サイドバーは47都道府県の一覧で、塗った県には色のチップが付く。右サイドバーにはプレゼン・色覚配慮・やわらか・白黒印刷の4つのパレット、「選択範囲に適用」ボタン、アートボードのサイズ「プレゼン 16:9」、凡例を表示・データ出典を表示のトグルが並ぶ。下部のステータスバーは選択中4・塗り分け済み12
ExcelやCSVを貼り付けて区分ごとに色分けした状態。凡例と出典は地図と一緒に書き出される

パワポで崩れない貼り付け方

書き出した地図をスライドに載せるときの定番のつまずきと対策です。

  • 拡大でぼやける — ビットマップ画像(PNG)は拡大に弱いので、スライドサイズに合わせた解像度で書き出すか、透過PNGを原寸で使います。白地図 Studioなら16:9のアートボードで書き出せば、スライド全面にそのまま貼れます。
  • 背景色と喧嘩する — 背景が白以外のスライドでは透過PNGを使うと、地図の余白が四角く浮くのを防げます。
  • あとから一部だけ直したい — 画像ではなくPPTX形式(地域ごとの図形)で書き出すと、PowerPoint上で特定の県だけ色を変える・境界線を太くするといった修正ができます。「あとで直す」が見えている資料はこちらが安全です。
  • 凡例と本体がずれる — 凡例を後付けのテキストボックスで作ると、地図の修正のたびにずれます。凡例込みで書き出すか、地図とグループ化しておきます。
書き出した地図をスライドに載せるときの形式の使い分けを示した分岐図。上の「書き出した地図をスライドに載せる」から左右に分かれる。左は「スライド全面の背景/背景が白以外」の場合で透過PNGを選び、16:9のアートボードで原寸配置する・地図の余白が四角く浮かない・拡大に弱いので解像度を合わせる、が並ぶ。右は「あとから一部の県だけ直す」場合でPPTX(地域ごとの図形)を選び、特定の県だけ色を変えられる・境界線を太くする修正もできる・「あとで直す」資料はこちらが安全、が並ぶ。最下部に「どちらでも、凡例は凡例込みで書き出すか地図とグループ化(後付けのテキストボックスはずれる)」
迷ったらこの分岐。スライドの見た目を優先するか、あとからの修正を優先するかで決まる
案内役のイラスト。作業シャツ姿の女性エンジニアが指し棒で発表用ボードを示している。左に「白地図をパワポ資料に 権利の確認から塗り分け・貼り付けまで」というキャッチコピーが入っている
地図を資料に載せるまでの手順は、権利の確認から始まります

まとめ

  • 地図を資料に使う前に、利用条件と出典表示を必ず確認する
  • 塗り分けは手作業よりツール。データ貼り付け→色分け→凡例つき書き出しの流れが速い
  • 貼り付けは用途で使い分け: 全面背景なら透過PNG、後修正があるならPPTX(図形)
  • 白地図 Studio(外部)は無料・登録不要・編集データの外部送信なしで、この流れを一通りカバーします
白地図 Studioの「プレゼン品質で書き出す」パネル。3つのカードが横に並び、左はTRANSPARENT IMAGEのPNGで「背景透過に対応。スライドへそのまま配置できます」と解像度2x(推奨)の選択、中央は「プレゼン推奨」バッジ付きのMICROSOFT POWERPOINT/PPTXで「地域は個別のPowerPoint図形として、地図単位でグループ化します」、現在のスライド比率・地域ごとの塗り/線を編集・代替テキスト/出典ノートの3項目、右はADOBE PHOTOSHOPのPSDで「タイトル、ラベル、境界、塗り、背景を5レイヤーに分解します」。下部に「SVGを生成」ボタンと「品質チェック:0件の警告」の表示がある
用途を決めたら、あとは形式を選んで生成するだけ。生成はブラウザ内で完結する

よくある質問

検索で見つけた地図画像を、そのまま資料に貼ってもよいですか
権利面のリスクがあります。地図は著作物であり、Webで見られることと資料に使ってよいことは別の話です。配布元の利用規約で商用利用可・加工可・出典表示の要否を確認し、条件の書かれていない画像は使わないのが安全です。
塗り分け地図はどうやって作るのが速いですか
パワポの図形を1つずつ塗る方法や画像編集ソフトで塗る方法は、配色変更のたびに作業がやり直しになります。塗り分けツールで作って書き出す方法なら、データに基づく色分けやあとからの修正に強く、地域を選ぶ、色と情報を整える、凡例つきで書き出す、の流れで作れます。
スライドに貼った地図がぼやけるのはなぜですか
PNGなどのビットマップ画像は拡大に弱いためです。スライドサイズに合わせた解像度で書き出すか、透過PNGを原寸で使います。16:9のアートボードで書き出せば、スライド全面にそのまま貼れます。
あとから一部の県だけ色を変えたい場合はどうしますか
画像ではなくPPTX形式(地域ごとの図形)で書き出します。PowerPoint上で特定の県だけ色を変える、境界線を太くするといった修正ができるため、あとで直すことが見えている資料はこちらが安全です。

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