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BenriWorks Lab

生活ツール

スマートフォンのセンサーや公開データを使って、暮らしの困りごとを解決する道具を扱う分野です。地デジの受信方向や入学・卒業年度のような、調べればわかるが毎回は大変な計算を引き受け、推定の限界も明示します。

生活ツールは、スマートフォンのセンサーや公開データを使って、暮らしの中の具体的な困りごとを解決する道具を扱う分野です。BenriWorksでは、地デジアンテナの方向合わせを支援する「地デジエリアマップ」のほか、子どもの入学・卒業年度を割り出す「学歴早見表」、早産児の修正月齢を計算する「修正月齢計算アプリ」を公開しています。

「調べればわかるが、毎回調べるのは大変」を狙う

生活の困りごとには、専門知識が要るものと、知識より手間が問題のものがあります。私たちが道具にしているのは後者です。

テレビの受信不良は典型です。どの送信所からどの方向で電波が来ているかは公開情報から計算できますが、一般の家庭でそれを調べて方位角に直すのは現実的ではありません。地デジエリアマップは、地図上の任意の地点から送信所の方向・距離・推定受信レベル・地形の見通しを計算し、ARコンパスでアンテナの方向合わせまでブラウザだけで行えるようにしました。

子どもの入学・卒業年度も同じ構造です。計算のルール自体は「4月2日から翌年4月1日までが同学年」という一行ですが、早生まれの扱いを間違えずに、兄弟姉妹ぶんを小学校から大学まで並べるとなると、毎回どこかで指を折って数え直すことになります。学歴早見表は生年月日を入れるだけでこの一覧を作り、七五三などのイベント年齢まで含めて表にします。

推定値の見せ方に責任を持つ

センサーと公開データに基づく道具は、出力が本質的に「推定」です。この分野で最も気を使っているのは、推定をどう見せるかです。

地デジエリアマップの受信レベルは自由空間(見通し)想定の目安であり、地形・建物の影響は含みません。アプリ内にはその旨を常時明示し、「エリアの目安はここまで、最終確認は現地で」という線引きを崩さないようにしています。スマホの電子コンパス自体も、磁気偏角の補正や周囲の磁気の影響という誤差要因を抱えています。方位取得の実装で実際に踏んだ落とし穴は、開発記事「スマホコンパスの方位はなぜズレるのか」で公開しています。

医療に近い領域ではさらに慎重にしています。修正月齢計算アプリは出産予定日を基準にした計算と記録の道具であり、診断や医学的判断の代替ではないことを明記しています。入力された日付はブラウザ内にのみ保存し、サーバーに送信しません。家族の情報を扱う道具では、この設計を最初から固定しています。

この分野で発信すること

日常の困りごとをWebアプリで解決したい方と、スマホのセンサーAPI(DeviceOrientation、Geolocation、カメラ)の実装に関心がある開発者に向けて、実装の設計と使いどころの記録を発信します。どこまでが計算で、どこからが現地での確認かを明示することを、この分野の一貫した方針にしています。

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