安全ムービー
構想中事故の状況や作業手順を、俯瞰視点・30秒以内の3Dアニメーションで伝える解説ムービーの制作手法を検証する構想段階のプロジェクト。シーン定義データからBlenderで決定論的に生成する方式を試しています
公開日

対象ユーザー
- 安全教育の教材づくりに関わる人
事故がどのように起きたのかは、言葉と静止画だけではなかなか伝わりません。交通事故のニュースで見かける俯瞰の再現CGのように、状況を上から見下ろす短いアニメーションにして伝えられないか。安全ムービーは、そのための制作手法を検証している、構想段階のプロジェクトです。
構想
作ろうとしているのは、現場を上から見下ろす視点で描く、30秒以内の短い3D解説ムービーです。上からの視点なら、当事者それぞれの位置と動きを同じ画面に収められます。車両や人物はローポリの簡素なモデルで表現し、写実性よりも、位置関係と時間の流れが読み取れることを優先します。実写で事故を再現するわけにはいきませんし、静止画のイラストでは、動きの順序までは伝えにくいものです。その間を埋める教材の形として、俯瞰の3Dアニメーションを考えています。
題材は事故の状況再現に限らない想定です。工事手順の進み方や設備配置の変化のように、時間とともに状況が変わる説明であれば、同じ手法を応用できると考えています。
将来的には、この手法で安全教育向けの解説ムービーを受託制作することを構想しています。
制作の仕組み(検証中)
検証しているのは、映像を手作業で組み立てるのではなく、データから自動生成する制作手法です。道路や車両、歩行者の配置と動きをシーン定義データ(JSON)として記述し、Blenderがそのデータを読み込んで、シーンの構築からレンダリング、生成結果の検査までを決まった手順で実行します。車両や歩行者のアニメーション、衝突の瞬間の強調、日本語のラベル表示も、すべてデータ側の記述で指定します。出力は30秒以内のMP4動画です。
この方式を選んだ理由は、修正のしやすさにあります。同じ定義データからは同じ映像が得られるため、「この車の進入をもう少し早くしたい」という修正は、映像を作り直す作業ではなく、データの数値を書き換えて再生成する作業になります。何をどう直したかも、定義データの差分としてそのまま残ります。手作業で組んだシーンは担当者が変わると同じものを再現しにくくなりますが、定義データが残っていれば、誰が実行しても同じ映像に戻れます。
一方で、この仕組みで表現の幅がどこまで出せるかは、まだ確かめている途中です。30秒という枠の中で、伝えたい状況を過不足なく描けるかを検証しています。
現在の状態
安全ムービーは構想段階(concept)のプロジェクトです。制作手法の検証を進めている段階で、受託制作をはじめとした提供は開始していません。提供の形態や時期も未定です。生成した映像が教材として実際の現場で通用するかどうかの評価も、これからの課題です。
安全教育の分野では、同じBenriWorksのアプリとして「移動式クレーン安全シミュレーター」があります。検証の進み方に合わせて、このページも更新していきます。
分野・使用技術
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