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Windows に Codex を入れて、最初の画面を出す

Codex 集中講座の第2回。Windows へデスクトップアプリとコマンドライン版を入れ、サインインし、動く状態を自己診断コマンドで確かめるまでの手順です。ネイティブのサンドボックスと WSL2 のどちらを選ぶかも整理します
道具を入れる回です。手を動かす時間は30分ほどで、待ち時間のほうが長くなります。
入れるものは2つあります。画面で操作するデスクトップアプリと、ターミナルで動かすコマンドライン版です。最初はデスクトップアプリだけで足りますが、第5回以降で設定ファイルを触るので、この回で両方そろえておきます。
デスクトップアプリを入れる
Codex は ChatGPT のデスクトップアプリの中にあります。公式ドキュメントの言い方では、Codex はアプリの中の別のビューで、左上のメニューから選びます。
手順は3つです。
- ChatGPT のデスクトップアプリを Windows 向けにダウンロードして入れる
- アプリを開き、ChatGPT のアカウントでサインインする
- 左上のメニューから Codex を選ぶ
サインインに使うアカウントは、普段 ChatGPT を使っているものと同じで構いません。公式ヘルプによれば、ChatGPT でサインインした Codex は、そのプランの使用量と請求を使います。
コマンドライン版を入れる
コマンドライン版は npm で入ります。Node.js が入っていれば1行です。
npm install -g @openai/codex
入ったかどうかは版を表示して確かめます。この講座を書いた環境で実際に実行した結果です。
$ codex --version
codex-cli 0.154.0
サインインは codex login です。APIキーを使う場合は標準入力から渡す形も用意されていて、codex login --help には次の例が書かれています。
--with-api-key
Read the API key from stdin (e.g. `printenv OPENAI_API_KEY | codex login --with-api-key`)
APIキーをコマンドの引数に直接書かない形になっているのは、引数がシェルの履歴やプロセス一覧に残るためです。秘密の値は履歴に残る場所に置かない、というのはこの講座を通じての約束事になります。
動く状態かどうかを自己診断で確かめる
コマンドライン版には codex doctor という自己診断があります。認証、更新の設定、通信の到達性、ディスクの空き、Git の検出などを順に調べて表示します。
執筆環境(ネットワークが制限された Linux コンテナ、サインインなし)で実行すると、次のように出ました。
Codex Doctor v0.154.0 · linux-x86_64
Notes
✗ auth no Codex credentials were found - Run codex login or provide an API key ...
⚠ websocket Responses WebSocket failed; HTTPS fallback may still work - Check proxy, VPN, ...
✗ reachability one or more required provider endpoints are unreachable over HTTP - Check proxy, ...
─────────────────────────────────────────────────────────────
Environment
✓ disk sufficient free disk space (18.7 GiB)
✓ runtime npm (package ...)
✓ git git executable found; execution not verified
repo detected true
このように、動かない理由が上の「Notes」に並びます。認証がない、通信が届かない、という2つがここでは失敗しています。うまく動かないときに最初に打つのはこのコマンドです。原因の切り分けが、自分の勘より速く終わります。
ネイティブのサンドボックスか WSL2 か
Windows には選択肢があります。公式ドキュメントによれば、PowerShell から動かすと Windows のネイティブのサンドボックスが使われ、WSL2 の中で動かすと Linux 側の実装が使われます。
案内は明快です。既定ではネイティブを使い、Linux 向けの道具が要るとき、作業環境がすでに WSL2 にあるとき、あるいはネイティブのどちらのモードも条件に合わないときだけ WSL2 を選びます。ネイティブのほうが速く、守りの強さは同じだとされています。
Windows 上のプロジェクトから始めるなら、最初は WSL2 なしで構いません。この講座も、そちらを前提に進めます。
開発環境そのものを散らかさない
ここで、道具の置き場所についてひとつ決めておきます。
BenriWorks で Android アプリを作っているリポジトリでは、Windows に常設するものを Git と Android Studio と Codex の3つに限り、それ以外の JDK や SDK やキャッシュは1か所の作業フォルダへ集めています。導入スクリプトがバージョンを検証して展開し、Windows の永続的な環境変数には触りません。
なぜそうしているかというと、エージェントに触らせる環境は、壊れたときに作り直せる形にしておきたいからです。手で入れたものがあちこちに散っていると、「動かない」の原因が環境なのかコードなのか分からなくなります。詳しくは「Codex の導入から、Android 測定アプリが実乗車で動くまで」に書きました。
次の回
道具が入りました。第3回では、実際のフォルダを開いて最初の依頼を1つ出し、返ってきた差分を読んで受け入れるまでを通します。
参照した公式情報
- OpenAI「Codex CLI」「ChatGPT desktop app」「ChatGPT desktop app for Windows」「Windows sandbox」(developers.openai.com/codex、2026年9月時点)
- OpenAI ヘルプセンター「Using Codex with your ChatGPT plan」
- 実際の出力は codex-cli 0.154.0 を執筆環境へ導入して取得
よくある質問
- デスクトップアプリとコマンドライン版のどちらを入れればよいですか
- まずデスクトップアプリだけで構いません。画面で差分を見られるので、最初の数日はそちらが分かりやすいはずです。設定ファイルを細かく書きたくなったときと、作業を自動化したくなったときに、コマンドライン版を足してください。両方とも同じ設定ファイルと同じ AGENTS.md を読みます。
- WSL2 を入れる必要はありますか
- 公式ドキュメントは、既定では Windows のネイティブのサンドボックスを使い、Linux 向けの道具が要るときや作業環境がすでに WSL2 にあるときだけ WSL2 を選ぶよう案内しています。Windows 上の開発から始めるなら、最初は WSL2 なしで構いません。
- うまく動かないときは何を見ればよいですか
- コマンドライン版には自己診断の `codex doctor` があります。認証、更新設定、通信の到達性、ディスク空き容量、Git の検出などを順に調べて表示します。動かない原因がこの一覧のどれかであることは多いので、質問する前に一度実行すると切り分けが速くなります。



