本文へ移動
BenriWorks LabBenriWorks トップ

ガイド公開日

依頼文に、目的と確認条件を入れる

この記事で分かること

誰が使う成果物か、どの資料を根拠にするか、何が合えば受け取れるか。会議メモの演習を使い、Workへ渡す依頼文と、結果を直す追加指示を作ります。

ノートPCを前に仕事を相談する2人のイメージ写真。製品の操作画面ではありません
目次 読みたいところから

「会議の資料を作って」と頼んでも、議事録、上司への報告、参加者への案内では必要な内容が違います。出来上がった文章を見てから用途を説明すると、構成から直すことになります。

先に決めたいのは、読む人と、受け取るときに確かめる内容です。細かな作業順をすべて指定するより、何がそろえば使えるのかを伝えます。この回では、前回の行動表の依頼を、自分の仕事へ置き換えられる依頼書にします。

依頼の前に決める5項目

OpenAIのPrompting(外部)では、目的、資料、出力、守る範囲を、必要なときに伝える考え方を案内しています。この講座では、それに受け取り時の確認条件を加えて、次の5項目を使います。毎回すべてを長く書くための書式ではありません。

項目会議メモの演習なら曖昧なままだと決めにくいこと
目的と読者取りまとめ担当が次の行動を確認する説明の詳しさと並び順
入力meeting-notes.mdのM05〜M08どの情報を採用するか
仕上がり行動、担当、期限、状態、根拠の表文書の種類と必要な列
判断を残す箇所未定の担当と期限は補わない推測と確定の境目
確認条件4件、未定2箇所、元メモのID付きいつ作業を終えられるか

たとえば読者を「取りまとめ担当」と指定すれば、長い背景説明より、誰に何を確かめるかを先に置く構成が考えられます。説明会の参加者向けなら、日時や当日の案内が中心になります。相手が変わると同じメモから作る資料も変わるため、ここを最初に伝えます。

確認条件の4件や未定2箇所は、教材を読んで分かる参照値です。実務で件数を把握していない場合は、期待する数字を適当に書かず、「抽出した各行に根拠を付け、件数を報告する」と指定します。

短い依頼から足す情報

短い文章が十分な場面もあります。「この文を2文に分けて」のように対象と変更がはっきりしていれば、長い背景は要りません。複数の成果物や未確定の情報を扱うときだけ、足りない条件を足します。

会議メモを整理して。

この依頼では、要約なのか、行動事項の抽出なのかが決まりません。まず受け取りたいものを加えます。

会議メモから、取りまとめ担当が確認する行動表を作ってください。
行動、担当、期限、状態、根拠IDを列にしてください。

さらに、今回のメモにある未定の扱いを加えます。

資料にない担当や期限は「未定」としてください。
表のあとに、確認が必要な箇所をまとめてください。

これで表の形と欠けた情報の扱いが決まります。「熟練の秘書として」「最高の品質で」といった役割や評価の言葉を足すより、出力のどこを確認するかが明確になります。役割を指定するなら、専門家らしく振る舞わせるためだけでなく、読む人や判断の目的を絞るために使います。

そのまま使える依頼書

練習用ファイル一式(ZIP)に入れたrequest-template.mdを使えます。まずは会議メモの題材で記入し、入力資料としてmeeting-notes.mdだけを添付します。

目的と読者:
取りまとめ担当が、会議後に誰へ確認するか判断するための資料です。

入力資料:
添付のmeeting-notes.mdだけを使ってください。
行動事項はM05〜M08、共有時の条件はM09を参照します。

仕上がり:
行動 / 担当 / 期限 / 状態 / 根拠ID の表を作ってください。
続けて未定事項と質問案を記載し、Markdownファイルで返してください。

判断を残す箇所:
担当や期限が書かれていないときは「未定」にします。
調達先は保留のまま扱い、社外への送信は行いません。

受け取り時の確認:
4件の行動があり、名簿更新の担当と現地確認の期限が未定であること。
教材では4件とも未着手です。
表の各行から元のM番号をたどれること。
確認できなかった点があれば、成果物と一緒に報告してください。

依頼文には、読み手が判断できる状態を指定しています。表の各セルを一から手順で説明する必要はありません。ただし、集計の対象や除外条件のように結果を変える処理は明記します。見積の重複をどう扱うかは、その例です。

追加指示で変える範囲

一度で希望の形にならなければ、同じ会話で直したい箇所を伝えます。毎回すべての指示を送り直すと、何が今回の変更か分かりにくくなります。変更点と維持する内容を組にすると、修正後の確認もしやすくなります。

起きたこと追加指示に入れる内容
説明が長い読者、残す内容、削る範囲、分量
担当者が補われた対象行、元資料ID、未定へ戻すこと
表と本文の日付が違う正しい根拠、対象資料、再照合する箇所
欲しいファイル形式と違う形式、ファイル名、内容を維持すること

たとえば説明が長い場合は、「もっと簡潔に」だけで済ませず、残したい情報を指定します。

行動表と根拠IDはそのまま残してください。
表の前の説明を2文以内にし、未定事項を表の直後へ移してください。
担当、期限、状態の値を変えず、保存用ファイルにも反映してください。

この指示で直すのは文章の長さと順番です。内容が正しいかどうかは別に確かめます。読みやすい修正版を受け取っても、根拠の照合を省略しないようにします。

確認条件がぶつかった場合

「1ページに収めたい」と「すべての会議発言を残したい」は、元資料の量によって両立しません。両方を同じ強さで求めると、どちらかが崩れた結果を受け取ることになります。優先順位を付け、両立できない場合の返し方まで決めます。

本文は1ページを目標にします。
決定事項、未定事項、担当と期限を優先してください。
収まらない背景説明は別紙へ分け、本文で省いた内容を報告してください。
文字を読めない大きさに縮めて収めないでください。

この場合、1ページは受け取りたい形であり、元資料の情報を捨ててよいという意味にはしません。提出先に厳密なページ数や書式の条件があるなら、その条件を渡して、収め方を先に相談します。

自分の依頼書の点検

教材を自分の仕事へ置き換える際は、「効率化する」のような大きな目的を、受け取るファイルの名前まで下ろします。たとえば「毎週の報告を楽にする」なら、「月曜の会議で使う進捗表と確認事項の一覧」です。入力が何で、結果の何を確かめるかも一緒に書けます。

完成した依頼書は、次の3点で見直します。第一に、成果物を開く相手が分かるか。第二に、主要な数字や日付の出どころが決まっているか。第三に、判断できないことをどの欄へ残すかが書かれているかです。どれかを説明できなければ、その1点だけ補います。

同じ依頼を繰り返して使う場合は、毎回変わる資料名と、変えずに守る確認条件を分けて保存します。まだ一度も試していない長い依頼を固定するより、小さな入力で使い、修正した点を反映してから残すほうが、再利用時に何を確かめるか分かります。

保存した依頼書に必要な資料がそろったら、「第4回 ファイルとプロジェクトの整理」で置き場所と版を整えます。毎回同じ確認手順を呼び出したくなったら、「第13回 スキル」で再利用する形にできます。

参照した公式資料

2026年10月22日確認。OpenAI: Prompting(外部)を、目的、資料、出力、境界を伝える方法と追加指示の説明に参照しました。5項目の記入例、確認条件、教材の修正例はBenriWorksの独自演習です。

READ NEXT

次はこれを読む

ChatGPT Work 入門講座の次の回へ

ファイルとプロジェクトを整理する

今回だけの添付、継続するProjects、成果物を扱うSpace、PCのフォルダーを区別します。教材の元資料と改訂版を分け、どの入力から作ったか追える状態にします。

続きを読む →
ノートPCを前に仕事を相談する2人のイメージ写真。製品の操作画面ではありません

関連アプリ