ガイド公開日
総合演習、Excelと文書とスライドを一式でそろえる
この記事で分かること
会議メモ、費用表、変更通知から週次報告一式を作る総合演習。重複行、未確定費用、日付変更を反映し、成果物をまたいだ検査と修正まで仕上げます。

目次 読みたいところから
Excelでは説明会が11月10日、報告文では11月9日。金額も、一方は配送費が未確定なのに、もう一方は「総額294,000円」と書いてある。個々の資料が読みやすくても、ひとまとまりの報告としては確認が必要です。
卒業課題では、会議メモ、費用表、作業一覧、変更通知から、週次報告一式を作ります。Workへ依頼し、受け取ったファイルを開き、数字と日付を横断して直すところまでが課題です。完成したように見えることと、提出できることの間を、自分で検査します。
課題の目的と入力
想定する読み手は、青葉オフィス更新プロジェクトの次の判断をする人です。予算の現状、説明会の予定、発注先の保留、担当者や期限の不足が短時間で読める報告を作ります。人物と案件は、この講座のために用意した架空の教材です。
練習用教材ZIPを展開し、次の4ファイルをWorkへ渡します。
| 入力 | 使う目的 |
|---|---|
meeting-notes.md | 決定事項と作業、未確定事項の根拠 |
costs.csv | 費用の計算と重複、空欄の確認 |
project-status.csv | 作業の担当者、期限、状態 |
revision-note.md | 説明会の日付変更の反映 |
今回は変更通知を最初から含めます。会議当日の説明会日は11月9日ですが、現在の計画はR01の11月10日です。資料の数を増やす練習ではなく、時点の異なる資料を一つの報告へ整える練習です。
reference-answers.jsonとreview-checklist.mdは、完成後の照合に使います。まずは4つの入力から作成し、独立した基準として答えを開きます。正解表をそのまま写した結果では、元データを処理できたかが分かりません。
そろえる成果物
出力は次の4種類です。ファイル名は例ですが、どれが最新か迷わないように名前と日付をそろえます。
| 成果物 | 内容と役割 |
|---|---|
weekly-costs.xlsx | 元データ、整理後のデータ、集計、検査の各シート |
weekly-memo.docx | 読み手が判断するためのA4 1ページの報告 |
weekly-briefing.pptx | 目的、現状、費用、未決事項、次の作業の5枚 |
review-record.md | 入力一覧、検査結果、修正履歴、残った確認事項 |
Excelは数字を追うため、文書は判断を依頼するため、スライドは説明するために使います。すべてに同じ表を貼ると、枚数だけが増えます。同じ事実を保ちつつ、それぞれの読み方に合わせて情報量を変えます。
最初の依頼
新しいWorkの会話で4つの入力を添付し、次を送ります。複数のファイルを作るため、最初に入力の確認と不足の整理を求めます。利用できる出力形式に制約があれば、その段階で分かるようにします。
添付した4ファイルから、青葉オフィス更新プロジェクトの週次報告一式を作ってください。
読み手は、発注先と未確定事項を次の会議で確認する人です。
最初に、読めた入力の一覧と、処理する順番を示してください。
入力の不足や矛盾があれば、作業を進められる部分と確認が必要な部分を分けてください。
出力:
1. Excel:元データ、整理後、集計、検査の4シート。
金額は数式で追える形にし、重複の扱いを記録する。
2. Word:A4 1ページ。現状、費用、必要な判断、次の作業をまとめる。
3. PowerPoint:5枚。目的、現状、費用、未決事項、次の作業を説明する。
根拠をノートなどで確認できるようにする。
4. 検査記録:使った入力、確認結果、修正内容、残った未確定事項を記録する。
共通の条件:
元の入力は変更しない。整理用の複製を作る。
費用の確定、仮置き、未確定を区別し、空欄を0円にしない。
現在の計画には変更通知を反映し、過去の日付は履歴に残す。
担当者や期限、発注先を推測で決めない。作業を完了済みに変えない。
最後に4種類を横断して、日付、金額、未確定事項の一致を検査する。
作成したファイルを開ける形で渡し、実施できなかった検査を明示する。
外部への送信や公開は含めない。
途中で確認を求められたら、元資料を見て回答します。配送費が分からないなら、適当な相場を与える必要はありません。「未確定として残し、判明している範囲を報告する」で続けられます。発注先も教材では保留なので、選定をWorkに委ねないまま報告を作れます。
金額と作業表の照合
出力を受け取ったら、Excelの元データから確認します。入力には9行、重複を除く行IDは8種類あります。C03が同一内容で2回入っているため、整理後の集計では1回分にします。元データ側では9行を保ち、どの行を集計対象から外したかを追える形が必要です。
| 確認項目 | 教材の参照値 |
|---|---|
| 確定費用の小計 | 264,000円、税別 |
| 予備費の仮置き | 30,000円、税別 |
| 既知分小計 | 294,000円、税別。配送費は別途未確定 |
| 重複を数えた場合の既知分小計 | 348,000円。正しい整理後集計では使わない |
| 作業件数 | 4件 |
| 担当者の未決定 | 参加者名簿更新の1件 |
| 期限の記載なし | 現地端末数確認の1件 |
| 作業の状態 | 4件とも未着手 |
294,000円が合っていても、それを最終総額と書けば意味が変わります。配送費の空欄と、予備費が仮置きである条件も一緒に引き継ぎます。予算上限500,000円との比較も、費用がすべて確定した判断には使いません。
数式のあるセルを一つ選び、数量と単価から計算を追います。さらに集計が、その計算結果を参照しているかを確認します。見た目だけの数字が並んでいる場合は、入力の変化を追える表に直してもらいます。
文書とスライドの横断検査
Excelを開いたまま、WordとPowerPointも開きます。文書の冒頭と、スライドの現状を説明するページにある日付を比べます。現在の予定は2026年11月10日です。旧日の11月9日は変更履歴など、過去の記録と分かる場所にだけ残します。
費用は同じ数値が載っているだけでは足りません。Wordの「既知分小計」とスライドの「総額」が同じ294,000円なら、見出しの意味が一致していません。両方を「既知分小計294,000円、配送費未確定」と読める状態にそろえます。
最後に見た目を確認します。Wordは1ページのつもりが2ページへ流れていないか、スライドは表や日本語が枠からはみ出していないかを見ます。PowerPointではノートも開き、根拠番号が元の資料と対応しているかを確かめます。Workの完了メッセージだけでは、この表示確認は済みません。
修正をまとめる依頼
不一致を見つけたら、どの成果物のどこが違うかを一覧にして戻します。入力全体を作り直す依頼より、正しい根拠と修正対象を指定するほうが、変更の結果を比べられます。
次の2点を修正してください。
1. Wordの冒頭に11月9日が残っています。
現在の予定はR01に基づく11月10日です。旧日は履歴に残してください。
2. スライドの費用ページが「総額294,000円」になっています。
「既知分小計294,000円、配送費未確定」とし、予備費30,000円が仮置きであることを残してください。
Excelを含む成果物全体で同じ問題がないか確認してください。
更新したファイルを新しい版として渡し、検査記録に変更点を追記してください。
未決の担当者、期限、発注先の状態は根拠なしに変更しないでください。
修正後は、直した箇所に加え、同じ値が出るほかの箇所を確認します。本文だけ直り、スライドのノートや表題に旧情報が残ることも検査対象です。検査記録には、何を見て合格にしたかを短く書きます。
提出前の8項目
次の8項目をすべて確かめた状態を、この課題の完了とします。実施できなかった項目は空欄のままにせず、理由と次の確認方法を記録します。
- 4つの入力が明記され、元データが保持されている。
- C03の重複1件を追跡でき、整理後の集計に重複がない。
- 確定264,000円、仮置き30,000円、配送費未確定が区別されている。
- 現在の説明会日が11月10日で、旧日との関係を説明できる。
- 作業は4件で、担当者未決定と期限記載なしが残っている。
- 発注先は保留で、社外連絡を送信済みとしていない。
- Excel、Word、PowerPointが開き、数式と表示を確認できる。
- 成果物間の照合と修正内容が検査記録に残っている。
内容の違いを直す必要がある場合は、会議整理、表計算、文書、スライドの該当回へ戻ります。依頼を一度で完璧に書くことを卒業条件にはしません。どこが違い、どの根拠へ戻ればよいかを説明して修正できれば、実務の小さな仕事へ移す準備ができます。
自分の仕事への置き換え
最初に置き換えるのは、入力を自分で確認でき、出力を開いて見直せる仕事です。会議メモ1件、費用表1枚のような範囲から始めます。担当者や金額を判断する責任まで広げず、完成物と検査項目を先に決めます。
手順を繰り返せるようになったら、スキルへまとめたり、必要な接続を加えたりできます。学習した内容を選び直すときは「ChatGPT Work 入門講座の目次」へ戻れます。
公式資料と確認範囲
Workで成果物を作り、確認しながら依頼を続ける基本は公式「Get started with Work」(外部)を参照しました。確認日は2026年10月22日です。入力データ、参照値、8項目の判定基準は本講座独自の教材です。このページは、実際にWorkで生成した成果物の品質や所要時間を報告するものではありません。



